| TEL | 外来 | 外来診療棟2階 | 027-220-8132 | |
|---|---|---|---|---|
| 病棟 | 呼吸器アレルギー内科 | 北病棟9階 南病棟4階 |
027-220-8130 027-220-8153 |
|
| 内分泌・糖尿病内科 | 北病棟9階 | 027-220-8130 | ||
| 消化器内科 | 北病棟9階 南病棟9階 |
027-220-8130 027-220-8341 |
||
| 肝臓・代謝内科 | 北病棟9階 | 027-220-8130 | ||
当科は内分泌糖尿病、呼吸器アレルギー、消化器、肝臓代謝、感染症を専門とする総合内科です。患者さんと病気を共感し、希望を持って共に克服することを基本に据えています。関連病院等で診断や治療で難渋している患者さんが数多く紹介されて来ます。これらの患者さんの信頼に応える様に、最先端の遺伝子手法や最新の内視鏡技術、高度先進医療を駆使して治療にあたっています。
なお、当科では臓器・機能別に充実した専門外来(内分泌・糖尿病内科(1)、呼吸器・アレルギー内科(1)、消化器内科、肝臓・代謝内科)があります。
| 内分泌・糖尿病疾患 | 糖尿病、肥満症、甲状腺疾患、下垂体疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患、高脂血症 |
|---|---|
| 消化器疾患 | 食道炎、食道癌、機能性胃腸症・十二指腸潰瘍、胃癌、胃ポリープ、大腸炎、大腸癌、大腸ポリープ、上部・下部消化器管出血膵炎、膵癌、胆石症、胆嚢炎、胆管炎、胆嚢癌、胆管癌、閉塞症黄疸 |
| 肝臓・代謝疾患 | 肝炎、肝硬変、肝癌、肝膿瘍、脂肪肝、代謝性肝疾患 |
| 呼吸器・アレルギー疾患 | 気管支喘息、気管支炎、COPD(肺気腫)、間質性肺炎、肺線維症、肺癌、サルコイドーシス、肺炎、胸膜炎、肺結核、睡眠時無呼吸症候群、アレルギー疾患、膠原病 |
| 教 授 Professor (Director) |
森 昌朋 Masatomo MORI |
|---|
| 内分泌糖尿病 | 准教授 Associate Professor |
山田 正信 Masanobu YAMADA |
|---|---|---|
| 講 師 Associate Professor |
岡田 秀一 Shuichi OKADA | |
| 佐藤 哲郎 Tetsurou SATOH | ||
| 助 教 Assistant Professor |
渋沢 信行 Nobuyuki SHIBUSAWA | |
| 土屋 天文 Hirofumi TSUCHIYA | ||
| 高橋 洋樹 Hiroki TAKAHASHI | ||
| 小澤 厚志 Atsushi OZAWA | ||
| 消化器肝臓 | 診療教授 Professor |
草野 元康 Motoyasu KUSANO |
| 講 師 Associate Professor |
河村 修 Osamu KAWAMURA | |
| 助 教 Assistant Professor |
柿崎 暁 Satoru KAKIZAKI | |
| 佐藤 賢 Ken SATOH | ||
| 下山 康之 Yasuyuki SHIMOYAMA | ||
| 山崎 勇一 Yuichi YAMAZAKI | ||
| 堀口 昇男 Norio HORIGUCHI | ||
| 水出 雅文 Masafumi MIZUIDE | ||
| 助 教 Assistant Professor |
久田 剛志 Takeshi HISADA | |
| 砂長 則明 Noriaki SUNAGA | ||
| 小野 昭浩 Akihiro ONO |
| 日本内分泌学会 内分泌代謝科 指導医,専門医 |
日本糖尿病学会 指導医、専門医 |
日本甲状腺学会 専門医 |
日本呼吸器学会 指導医、専門医 |
|---|---|---|---|
| 森 昌朋 | 森 昌朋 | 森 昌朋 | 土橋邦生 |
| 山田正信 | 岡田秀一 | 山田正信 | 久田剛志 |
| 岡田秀一 | 山田正信 | 佐藤哲郎 | 砂長則明 |
| 佐藤哲郎 | 佐藤哲郎 | 渋沢信行 | 岩崎靖樹 |
| 橋本貢士 | 橋本貢士 | 渋沢信行 | 小野昭浩 |
| 渋沢信行 | 高橋洋樹 | ||
| 登丸琢也 | 小澤厚志 | ||
| 斎藤従道 | |||
| 日本アレルギー学会 指導医,専門医,認定医 |
日本消化器病学会 指導医,専門医,認定医 |
日本消化器内視鏡学会 指導医,専門医 |
消化器集団検診学会 指導医,認定医 |
| 土橋邦生 | 草野元康 | 草野元康 | 草野元康 |
| 久田剛志 | 河村 修 | 河村 修 | 河村 修 |
| 砂長則明 | 柿崎 暁 | 柿崎 暁 | |
| 岩崎靖樹 | 佐藤 賢 | 佐藤 賢 | |
| 小野昭浩 | 下山康之 | 下山康之 | |
| 水出雅文 | 水出雅文 | ||
| 堀口昇男 | 佐川俊彦 | ||
| 佐川俊彦 | 山崎勇一 | ||
| 安岡秀敏 | |||
| 井上照基 | |||
| 橋爪洋明 | |||
| 山崎勇一 | |||
| Infection control doctor | 日本内科学会指導医,専門医,認定医 | ||
| 土橋邦生 | 森 昌朋 | 佐藤哲郎 | 安岡秀敏 |
| 久田剛志 | 草野元康 | 久田剛志 | 富澤琢 |
| 土橋邦生 | 柿崎 暁 | 高橋洋樹 | |
| 岡田秀一 | 佐藤 賢 | 下山康之 | |
| 山田正信 | 砂長則明 | 岩崎靖樹 | |
| 臨床遺伝指導医、専門医 | 河村 修 | 渋沢信行 | 水出雅文 |
| 山田正信 | 小野昭浩 | ||
| 堀口昇男 | |||
| 小澤厚志 | |||
| 齊藤従道 | |||
| 佐川俊彦 | |||
| 石井角保 | |||
| 登丸琢也 | |||
| 山田英二郎 | |||
| 橋爪洋明 | |||
| 井上照基 | |||
| 古賀康彦 | |||
| 上出庸介 | |||
| 鶴巻寛朗 | |||
| 田中寛人 | |||
| 日本臨床腫瘍学会 暫定指導医 |
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医 |
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 |
日本がん治療認定医機構 暫定教育医 |
| 砂長則明 | 砂長則明 | 砂長則明 | 砂長則明 |
| 岩崎靖樹 | 岩崎靖樹 | ||
| 小野昭浩 | 小野昭浩 | ||
| 日本肝臓学会指導医,専門医 | |||
| 佐藤 賢 | 堀口昇男 | ||
| 柿崎 暁 | |||
| 橋爪 洋明 | |||
| 山崎 勇一 | |||
| 河村 修 | 1995年 | 日本消化器内視鏡学会賞 |
| 清水弘行 | 1996年 | 日本肥満学会賞受賞 |
| 岩崎俊晴 | 1997年 | 群馬大学院学術優秀賞 |
| 斉藤健一 | 1999年 | 日本消化器内視鏡学会賞 |
| 石塚高広 | 2000年 | 日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
| 細谷 剛 | 2000年 | 日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
| 山田正信 | 2000年 | 日本神経内分泌学会 川上賞 |
| 小澤厚志 | 2001年 | 日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
| 小澤厚志 | 2001年 | 日本神経内分泌学会 若手研究奨励賞 |
| 山田正信 | 2001年 | 日本甲状腺学会 七條賞 |
| 中村久美子 | 2001年 | 北関東医学会奨励賞 |
| 山田英二郎 | 2002年 | 日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
| 小澤厚志 | 2002年 | 北関東医学会奨励賞 |
| 橋田 哲 | 2002年 | 日本神経内分泌学会 若手研究奨励賞 |
| 豊田満夫 | 2002年 | 群馬大学大学院学術優秀賞 |
| 宇津木光克 | 2003年 | 群馬大学大学院学術優秀賞 |
| 斉藤従道 | 2003年 | 日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
| 登丸琢也 | 2003年 | 日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
| 橋本貢士 | 2003年 | 日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
| 松本純一 | 2003年 | 消化器集団検診学会学会賞 |
| 大井晋介 | 2004年 | 日本神経内分泌学会若手奨励賞 |
| 石井角保 | 2004年 | 日本甲状腺学会若手奨励賞 |
| 橋本貢士 | 2004年 | 日本甲状腺学会若手奨励賞 |
| 佐藤哲郎 | 2004年 | 日本甲状腺学会 七條賞 |
| 大井晋介 | 2005年 | 日本肥満学会若手研究奨励賞 |
| 橋田 哲 | 2005年 | 第16回日本臨床内分泌代謝Update学会 優秀演題賞 |
| 山埼勇一 | 2006年 | 第14回ヨーロッパ消化器病学会 若手奨励賞 |
| 萩原 聡 | 2006年 | 第14回ヨーロッパ消化器病学会 若手奨励賞 |
| 梅澤良平 | 2006年 | 第49回日本甲状腺学会 若手研究奨励賞 |
| 解良恭一 | 2006年 | 第47回日本肺癌学会 優秀演題賞 |
| 清水泰生 | 2006年 | 第53回北関東医学会 奨励賞 |
| 山埼勇一 | 2007年 | 群馬大学大学院 学術優秀賞 |
| 名越淳人 | 2007年 | 第21回国際神経消化器病シンポジウム 優秀ポスター賞 |
| 堀口和彦 | 2007年 | 第80回日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
| 吉野 聡 | 2007年 | 第80回日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
| 梅澤良平 | 2007年 | 第80回日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
| 大井晋介 | 2007年 | 第80回日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
| 中島康代 | 2007年 | 第50回日本甲状腺学会 若手研究奨励賞 |
| 梅澤良平 | 2007年 | 第34回日本神経内分泌学会 若手研究奨励賞 |
| 松本俊一 | 2007年 | 第34回日本神経内分泌学会 若手研究奨励賞 |
| 入院 | |
|---|---|
| 肝癌 | 81 |
| 慢性肝炎 | 27 |
| 肝硬変(胃食道静脈瘤) | 14 |
| 自己免疫性肝炎 (原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎、原発性硬化性胆管炎) |
11 |
| 機能性胃腸症 | 5 |
| 消化管癌(食道・胃・大腸) | 52 |
| 胆道閉塞(総胆管結石、胆道癌) | 32 |
| 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病) | 38 |
| その他の消化器疾患 | 32 |
| 下垂体疾患 | 25 |
| 甲状腺疾患 | 23 |
| 副腎疾患 | 60 |
| 糖尿病 | 97 |
| 肥満 | 2 |
| その他の内分泌・糖尿病疾患 | 16 |
| 肺癌 | 140 |
| 肺炎(間質性肺炎を含む) | 32 |
| 気管支喘息 | 8 |
| 睡眠時無呼吸症候群 | 0 |
| 結核 | 12 |
| 呼吸不全・肺気腫 | 7 |
| その他の呼吸器・アレルギー疾患 | 42 |
当科では臓器・機能別に以下の充実した専門外来があります。主な診療内容を記載します。
1)肝癌
ラジオ波(下記高度先進医療参照)を中心に肝動脈塞栓療法などを併用し、非手術的手法を中心に治療しています。ラジオ波の無再発生存率75%(1年)と好成績を上げています、ラジオ波の適応が困難な患者様には、抗癌剤の持続的動脈注入療法も行ない、外来での治療を心がけています。様々な治療法を組み合わせ、難敵(肝癌)に立ち向かうことが肝要です。
2)慢性肝炎
C型:ペグ型インターフェロンとリバビリン併用療法でC型肝炎もかなりの人がウィルスを排除することができるようになりましたが、それでも約5割です。そこで、現在はそれをさらに向上させるための、投与期間延長、他剤併用療法による臨床試験が行われています。検診の導入で多くの方が隠れC型肝炎として発見されているはずですが、どうぞ怖がらずにご相談ください。主治医の先生と連携をとって最良の治療を説明し、導入できればと思います。従来から行っているインターフェロンと亜鉛併用療法も継続中です。血小板減少による治療導入困難な患者さんには脾動脈塞栓術という方法で血小板を増加させてから治療を行う方法でインターフェロンを導入することができるようになる場合があります。
B型:ワクチンによる予防が実施されて20年以上経過していますが、それ以前に感染してしまった患者、年齢で言えば20歳代半ば以降の方の中には、未だに一定数のB型肝炎患者が存在します。性交渉で感染することもありえます。昔と比べ治療薬も随分進歩しました。検診、献血などでB型肝炎を指摘されたならば一度は専門の施設での精密検査、要すれば治療を受けることをお勧めします。慢性肝炎から肝硬変まで経口の抗ウィルス薬でほぼ症状の進行を食い止めることができるようになって来ました。進行した肝硬変になる前に治療法を選択する必要があります。
3)肝硬変
単なる肝硬変のみで入院される方はほとんどいませんが、合併症である肝性脳症(肝臓病のため意識レベルが低下する状態)、腹水、胃・食道静脈瘤の破裂、あるいはその予防治療のために入院される方が増加しています。脳症や腹水は適切な点滴、注射で改善する方が多いですが、破裂の可能性の高い静脈瘤は内視鏡治療で静脈瘤の縮小、消滅をはかります。昔は手術が行なわれた分野ですが、最近は患者様の負担が軽くて済む上記治療でほとんど治癒できます。
4)自己免疫性肝疾患
主に、原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎、原発性硬化性胆管炎の3つを指します。いずれも頻度は上記1)?3)に比べ少ないものの、発見が遅れたり、適切な治療がなされないと進行し、肝不全で移植、と言う場合もあります。正確に診断するために肝生検という肝臓の細胞を取る検査が必要ですが、病名が恐ろしげなのとは裏腹に前2者はほとんどの場合、進行を食い止める事が出来ます。中には10%以下ですが、治療に反応しにくい群があり、これを何とか食い止めるため、研究を続けています。
1)下垂体疾患
末端肥大症、クッシング病、等の下垂体腫瘍に対しては下垂体CT スキャン、MRI検査や種々の下垂体機能検査が行われ、これらの検査結果に基づいて適切な診断がすみやかになされているとともに、適切な薬物治療や脳外科と連携した治療がなされております。また下垂体機能低下症や尿崩症に関しても正確な下垂体機能の評価に基づき、適確な診断のもとに適切な補充療法が開始され、患者さんのQOLの改善に大きく寄与しております。
2)甲状腺・副甲状腺疾患
バセドウ病、橋本病や甲状腺腫瘍に対して頸部CTスキャン検査、核医学検査や超音波診断を含めた種々の内分泌機能検査が行われ、これらの検査結果に基づいて適切な診断がすみやかになされているとともに、適切な薬物治療や内分泌外科と連携した治療がなされております。
3)副腎疾患
近年、増加してきている副腎の腫瘍性病変(クッシング症候群、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、等)に対して種々と内分泌機能検査や画像診断に基づいて適確な診断が迅速に行われております。また手術が必要と判断された患者さんにおきましては内分泌外科とすみやかな連携がなされております。またこのような内分泌腫瘍性疾患においてその成因に遺伝的な背景が予測される患者さんでは、患者さんの同意のもとに遺伝子診断がなされ、遺伝子診療部と連携して遺伝子相談にも応じております。
4)糖尿病
適確な糖尿病の病型診断を行うとともに、教育入院システムを確立しております。教育入院においては実践的な食事療法の指導や循環器内科と連携した具体的な運動指導を行っております。また薬物治療の必要な患者さんには人工膵臓を用いたインスリン抵抗性測定、等の種々の検査結果に基づき適切な薬剤の選択を行い、全ての患者さんが良好な血糖コントロール状態が得られるように診療活動を行っております。またこのような徹底した糖尿病診療の結果、糖尿病性合併症の発現が低く抑えられるとともに、すでに合併症を発症された患者さんにおいてもその進行が抑えられることが期待されます。
5)肥満症
遺伝子診断も用いて、適切な食事・運動療法の指導を行い、減量と肥満合併症の改善を図っております。また減量に抵抗性な患者さんにおいては薬物療法の導入や入院管理下における超低カロリー療法の導入により、確実な体重減少と肥満合併症の改善にも大きな成果をあげております。
1)肺癌
単純X線、CT、シンチ、PET・CTによる画像診断に加えて、気管支鏡による経気管支肺生検や通常の気管支鏡では診断の難しい例では、画像診断部と連携したCTガイド下経皮肺針生検による確定診断を積極的に行っています。それにもとづき手術可能な患者さんは、呼吸器外科と連携して速やかに手術をおこなっています。小細胞肺癌の患者さんに対しては、抗癌剤による化学療法あるいは化学療法と放射線治療の併用による治療を行い、ほとんどの例で良好な腫瘍縮小効果を得ています。非小細胞肺癌の患者さんにはシスプラチンと新規抗癌剤との併用療法、さらにEGFRの遺伝子の変異の解析に基づいたイレッサによる分子標的治療を行っています。患者さんのQOLの向上を図るため、外来化学療法も積極的に行っています。
2)気管支喘息
気管支喘息治療ガイドラインに基づき、個々の患者さんの重症度に応じて、適切な治療を選択しています。吸入ステロイド薬を中心に、長時間作動性b2刺激薬(吸入薬、貼付薬など)、ロイコトリエン受容体拮抗薬、徐放性テオフィリン薬などを組み合わせた長期管理治療を行っています。患者さんには家庭でのピークフロー(最大呼気流量)の自己測定、喘息日誌の記載を勧めています。また、一部の患者さんでは抗原による減感作療法も行っています。多くの患者さんが外来で良好に治療コントロールされていますが、重症患者さんの急性増悪に対する対応もしています。
3)間質性肺炎
原因不明の間質性肺炎(特発性間質性肺炎)、および膠原病に合併した間質性肺炎の患者さんに、気管支鏡検査によって得られた気管支肺胞洗浄液中の細胞成分の解析、呼吸器外科と連携した胸腔鏡下肺生検材料による病理組織学的診断などに基づき正確な臨床診断を行い、ステロイド治療の適否を決定しています。ステロイド薬や免疫抑制薬を用いた最新の治療を行い、良好な治療成績を得ています。
4)慢性閉塞性肺疾患(COPD)
治療ガイドラインに基づき、COPDの重症度に応じた適切な治療を行っています。吸入気管支拡張薬(吸入b2刺激薬および吸入抗コリン薬)や貼付b2刺激薬、徐放性テオフィリン薬の単独あるいは組み合わせによる治療に際し、長時間作動性吸入b2刺激薬も積極的に使用しています。吸入ステロイド薬もガイドラインに基づき中等症以上の重症度のCOPDの患者さんに使用しています。
患者さんに禁煙指導のほか、リハビリテーション部と連携して呼吸理学療法、運動療法も行っています。また、適応の患者さんには在宅酸素療法、在宅でのNIPPV(非侵襲性陽圧人工呼吸)を積極的に導入し、急性増悪時の救急対応もしております。
1)消化管癌
食道・胃・大腸などの消化管では癌の深さ(深達度)が浅いものは内視鏡的粘膜切除術にて治療が済んでしまいます。深達度が深い癌で合併症などにより手術不能な場合または手術を希望しない場合は、光線力学的療法を行っています。これは、癌に対して選択的にとりこまれる光感受性物質を注射した後でレーザー照射をすることで、癌の部分だけを治療し、周囲の正常組織への障害を極力抑え、臓器の持つ機能を温存させることができる最も新しい癌のレーザー治療です。ただし、光感受性物質による日光過敏症を避けるため、治療後2?3週間は暗室生活(専用個室)を送って頂きます。
2)機能性胃腸症
胃カメラ検査で「異常なし」と言われたにも係わらず、「胸が焼ける」「胃がもたれる」「お腹がはる」「食事をするとすぐお腹が一杯になる」など様々な症状を訴える場合があります。胃腸は食物を蓄え、消化・吸収・運搬を行う臓器ですから、この課程のどこかに障害があると、癌や潰瘍が無くても症状が出現します。以前は「慢性胃炎」や「胃下垂」などと診断されていたものの多くが、胃腸の「機能(働き)」に問題があることが判明しており、現在では「機能性胃腸症」と呼ばれています。当科では消化管内圧検査、pHモニタリング、呼気テスト、胃電図など消化管の機能を測定する装置がそろっています。
3)胆道良性・悪性狭窄
何らかの疾患により、胆汁が十二指腸へ流出されるのを妨げられると、皮膚や眼球が黄染してくることがあります。この症状を「閉塞性黄疸」といい、原因疾患としては総胆管結石・胆道癌・膵臓癌などがあげられます。結石の場合は十二指腸の出口を内視鏡で切開して排石させたり、胆道癌・膵臓癌による悪性胆道狭窄の場合には、胆管内に細いチューブを通し、胆汁の流出路をつくることで、黄疸を改善させることができます。このように、膵胆道系疾患に対して、内視鏡を用い、検査だけでなく治療を含めた処置を行うことが可能です。
4)炎症性腸疾患
炎症性腸疾患は下痢や粘血便を主症状としますが、原因不明の発熱などもきたします。潰瘍性大腸炎やクローン病は厚生省の特定疾患に指定されており、難治性、再発性で原因不明のため、治療に難渋する症例も時々みられます。当科では難治、または重症の潰瘍性大腸炎に対して、顆粒球吸着療法を行い、良好な成績を挙げています。この治療法は、白血球の中で特に炎症に関係している顆粒球を、医療用具 (顆粒球吸着器 )を使って、体外で選択的に除去する方法です。最初は入院して行いますが、寛解導入後は外来で実施することも可能です。一方、難治性のクローン病に対しては、欧米で効果が認められ最近日本でも認可された抗ヒトTNFα抗体(インフリキシマブ)による治療なども積極的に実施しております。
群馬大学は肝癌に対するラジオ波焼灼療法の先進医療実施機関として我が国で第3番目に認可されました。従来肝癌の治療法としては外科的肝切除、動脈塞栓術が導入され、その後アルコール注入療法などの局所治療全盛となりました。現在、ラジオ波焼灼療法は、体外から超音波で位置を確認しながら、局所麻酔で皮膚を通して肝臓内へ治療用の針を挿入し、ラジオ波を発生させ熱で癌細胞を破壊する究極の局所治療です。これを基礎実験から症例を重ね実績を上げた結果、厚生労働省から正式に認可されたものです。決して万能の治療法ではありませんが、従来の手術療法のかなりの部分を代替できる、患者様にやさしい治療法として、多くの方がその恩恵に浴されています。
内分泌疾患:遺伝子診断の導入により、内分泌疾患のより効率的な診断・治療が可能となっております。新たな画像診断技術の導入により、より早期の下垂体・副腎疾患の存在を明らかにすることが可能となるとともに、種々の病型が存在することが明らかとなっております。また遺伝的背景を有する内分泌腫瘍の存在も明らかになってきております。詳細な内分泌機能評価結果に基づき各患者さんの病態に合わせた治療法の提示を行わせていただき、個々の患者さんに最も適した治療法を一緒に考えております。
糖尿病・肥満:糖尿病や肥満症においても遺伝子診断技術の進歩により、種々の遺伝的背景の存在が明らかになりつつあり、各患者さんのインスリン分泌機能・インスリン感受性の特徴や遺伝的な背景に合わせた治療法の選択を行う時代になってきております。最新の診断技術を取り入れて糖尿病や肥満症の各患者さんに最も適した治療方法を選択しております。
・NASH(非アルコール性脂肪性肝炎):従来予後良好とされていた脂肪肝の中でも、肝硬変、肝癌へと進行する特殊な脂肪性肝炎です。お酒を飲まないのに肝臓組織がアルコール性肝炎と酷似し、生活習慣病として位置付けられています。脂肪肝といわれ、なかなか改善せず、体重の減らした方や食事の摂り方などについて詳しく知りたい方、また、更にコレステロールや中性脂肪が高い、あるいは糖尿病もあると言われた方、一度御相談下さい。
・C型肝炎臨床試験:難治生のC型肝炎に対して、インターフェロン長期投与、副作用対策、肝癌治療後の血管新生阻害薬(癌を栄養する血管をできにくくする薬)の臨床試験、進行肝癌に対する進行抑制治療の試験、などが行われています。条件に合う方には積極的にお勧めしています。
肺癌:肺癌の診断において、透視下の気管支鏡では検査が難しい小さい腫瘤に対して、CTスキャンを使って気管支鏡をおこなうことが可能になり、より早期に肺癌の診断が可能となりました。また、太い気管の早期肺癌の場合、蛍光気管支鏡を使い、肉眼では見えない腫瘍を見つけることが可能になってきました。
慢性閉塞性肺疾患:急性増悪による呼吸不全に対し、従来は、気管挿管による人工呼吸器をつけて、急性期を乗り切ってきましたが、非侵襲的用圧呼吸というマスクを使った持続陽圧器により、気管挿管せずに急性期を乗り切ることができるようになりました。
気管支喘息:重症難治喘息に、カラムにより白血球を吸着させ除去することにより症状を軽快させる治療を試験的におこなっています。
| リンク もっと詳しい情報…準公式サイト 内科学第一講座が管理するページへ http://ichinai.dept.med.gunma-u.ac.jp/ ( 準公式サイトは、病院の管理からはずれ、各講座の管理に移ります ) |