TEL | 外来 | 外来診療棟2階 | 027-220-8132 |
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当科は糖尿病や内分泌疾患を専門とする内科です。北関東を中心とする医療圏内の病院・医院で診断や治療に困っている患者さんが数多く紹介されます。私たちは、先進医療などを駆使し診療・治療にあたっています。当科に所属する多くの指導医は厚生労働省などの診断や治療ガイドラインの策定を担当しています。
内分泌・糖尿病疾患 | 糖尿病、肥満症、脂質異常症、甲状腺疾患、副腎疾患、 下垂体疾患、副甲状腺疾患、性腺疾患、膵内分泌腫瘍疾患 など |
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教 授 Professor (Director) |
山田 正信 Masanobu YAMADA |
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講 師 Associate Professor | 岡田 秀一 Shuichi OKADA |
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小澤 厚志 Atsushi OZAWA (部内講師) | |
齋藤 従道 Tsugumichi SAITO(部内講師:医学教育センター) | |
山田 英二郎 Eijiro YAMADA | |
中島 康代 Yasuyo NAKAJIMA(部内講師:患者支援センター) | |
助 教 Assistant Professor | 大崎 綾 Aya OSAKI(地域医療研究・教育センター) |
土岐 明子 Akiko TOKI(地域医療研究・教育センター) | |
堀口 和彦 Kazuhiko HORIGUCHI | |
石田 恵美 Emi ISHIDA |
日本内科学会 総合内科専門医 |
日本内科学会 内科認定医 |
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山田正信 | 土岐明子 | 山田正信 | 大崎 綾 | 清水智彦 |
岡田秀一 | 山田英二郎 | 岡田秀一 | 土岐明子 | 澁澤 良 |
齋藤従道 | 松本俊一 | 小澤厚志 | 吉野 聡 | 錦戸彩加 |
堀口和彦 | 笠井裕子 | 齋藤従道 | 石田恵美 | 高見澤哲也 |
中島康代 | 石田恵美 | 中島康代 | 岡村孝志 | 松本俊一 |
吉野 聡 | 山田英二郎 | 下田容子 | ||
大崎 綾 | 堀口和彦 | 岡田純一 |
日本内分泌学会 指導医 |
日本内分泌学会 専門医 |
日本糖尿病学会 指導医 |
日本糖尿病学会 専門医 |
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山田正信 | 山田正信 | 岡田秀一 | 山田正信 | 吉野 聡 |
小澤厚志 | 小澤厚志 | 小澤厚志 | 岡田秀一 | 松本俊一 |
中島康代 | 中島康代 | 齋藤従道 | 小澤厚志 | 堀口和彦 |
堀口和彦 | 山田英二郎 | 齋藤従道 | 土岐明子 | |
大崎 綾 | 中島康代 | 笠井裕子 | ||
山田英二郎 | 下田容子 | |||
大崎 綾 | 石田恵美 | |||
岡村孝志 |
日本甲状腺学会 専門医 |
臨床遺伝指導医 | 臨床遺伝専門医 | 日本がん治療 認定医機構 がん治療認定医 |
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山田正信 | 山田正信 | 山田正信 | 小澤厚志 |
小澤厚志 | 小澤厚志 | ||
中島康代 | |||
吉野 聡 | |||
土岐明子 |
清水弘行 | 1996年 | 日本肥満学会賞受賞 |
岩崎俊晴 | 1997年 | 群馬大学院学術優秀賞 |
石塚高広 | 2000年 | 日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
細谷 剛 | 2000年 | 日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
山田正信 | 2000年 | 日本神経内分泌学会 川上賞 |
小澤厚志 | 2001年 | 日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
小澤厚志 | 2001年 | 日本神経内分泌学会 若手研究奨励賞 |
山田正信 | 2001年 | 日本甲状腺学会 七條賞 |
山田英二郎 | 2002年 | 日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
小澤厚志 | 2002年 | 北関東医学会 奨励賞 |
橋田 哲 | 2002年 | 日本神経内分泌学会 若手研究奨励賞 |
齋藤従道 | 2003年 | 日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
登丸琢也 | 2003年 | 日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
橋本貢士 | 2003年 | 日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
大井晋介 | 2004年 | 日本神経内分泌学会 若手奨励賞 |
石井角保 | 2004年 | 日本甲状腺学会 若手奨励賞 |
橋本貢士 | 2004年 | 日本甲状腺学会 若手奨励賞 |
佐藤哲郎 | 2004年 | 日本甲状腺学会 七條賞 |
大井晋介 | 2005年 | 日本肥満学会 若手研究奨励賞 |
門伝 剛 | 2005年 | 日本甲状腺学会 七條賞 |
橋田 哲 | 2005年 | 第16回日本臨床内分泌代謝Update学会 優秀演題賞 |
梅澤良平 | 2006年 | 第49回日本甲状腺学会 若手研究奨励賞 |
堀口和彦 | 2007年 | 第80回日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
吉野 聡 | 2007年 | 第80回日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
梅澤良平 | 2007年 | 第80回日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
大井晋介 | 2007年 | 第80回日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
中島康代 | 2007年 | 第50回日本甲状腺学会 若手研究奨励賞 |
松本俊一 | 2007年 | 第50回日本甲状腺学会 若手研究奨励賞 |
梅澤良平 | 2007年 | 第34回日本神経内分泌学会 若手研究奨励賞 |
松本俊一 | 2007年 | 第34回日本神経内分泌学会 若手研究奨励賞 |
橋本貢士 | 2008年 | 日本甲状腺学会 七條賞 |
中島康代 | 2009年 | 日本内分泌学会 若手研究奨励賞 |
山田正信 | 2009年 | Asia Oceania Tyroid Association FUJIFILM prize |
渋沢信行 | 2009年 | Asia Oceania Tyroid Association Young Investigator Award |
堀口和彦 | 2009年 | 群馬大学大学院学術優秀賞 |
石田恵美 | 2010年 | 日本甲状腺学会 若手奨励賞 |
吉野 聡 | 2010年 | 日本肥満学会 若手奨励賞 |
吉野 聡 | 2010年 | 日本糖尿病学会 プレジデントポスター賞 |
山田正信 | 2010年 | 日本甲状腺学会 研究創成賞 |
石田恵美 | 2011年 | Endocrine Society Women in Endocrinology Young Investigator Award |
土岐明子 | 2011年 | 日本甲状腺学会 若手奨励賞 |
佐藤哲郎 | 2011年 | 日本甲状腺学会 研究創成賞 |
橋本貢士 | 2011年 | 日本内分泌学会 研究奨励賞 |
土岐明子 | 2012年 | 日本内分泌学会 若手奨励研究賞 |
石井角保 | 2012年 | 日本甲状腺学会 研究創成賞 |
小澤厚志 | 2014年 | 日本間脳下垂体腫瘍学会 研究奨励賞 |
岡村孝志 | 2015年 | 日本甲状腺学会 若手研究奨励賞 |
渡邉琢也 | 2016年 | 日本甲状腺学会 若手研究奨励賞 |
中島康代 | 2017年 | Best Poster Abstract Award for AOTA2017 |
山田英二郎 | 2017年 | 第9回アジア糖尿病学会 Investigator Award |
山田正信 | 2017年 | 日本甲状腺学会 三宅賞 |
中島康代 | 2017年 | 日本甲状腺学会 七篠賞 |
高見澤哲也 | 2017年 | 日本甲状腺学会 若手研究奨励賞 |
岡田純一 | 2017年 | 第27回臨床内分泌代謝Update優秀ポスター賞 |
堀口和彦 | 2017年 | 北関東医学会 奨励賞 |
入院 | |
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下垂体疾患 | 56 |
甲状腺、副甲状腺疾患 | 5 |
副腎疾患 | 72 |
膵内分泌腫瘍疾患 | 4 |
糖尿病/その他 | 140 |
1)糖尿病
厚生労働省の「患者調査」では、平成26年の糖尿病の患者数は316万6000人となり、前回(2011年)調査の270万人から46万6000人増え、過去最高となりました。一方で平成24年の「国民健康・栄養調査」ではHbA1cが6.5%以上の糖尿病が強く疑われる成人男女は約950万人ともされ、患者さんが継続的に受診を続ける事の困難さが浮き彫りとなっています。
内分泌糖尿病内科では適確な糖尿病の病型診断を行い、患者さんが良好な血糖コントロールを継続的に得ることで合併症の予防・進行を抑え、糖尿病ではない方と何ら変わる事のない生活ができる事を目的に、患者さん自身と相談の上、数ある治療法の中で患者さんにあった治療法を検討していきます。またそれを達成する為に看護師や管理栄養士、さらには糖尿病診療に関わる各専門科(循環器内科、腎臓・リウマチ内科、眼科、産科婦人科、皮膚科など)との緊密なチーム医療を行っています。
2)下垂体疾患
先端巨大症、クッシング病、プロラクチン産生腫瘍等の下垂体腫瘍に対しては下垂体MRI検査や種々の下垂体機能検査が行われ、これらの検査結果に基づいて適切な診断をすみやかに行うとともに、適切な薬物治療や脳神経外科と連携した治療を提供しています。また下垂体機能低下症や尿崩症に関しても正確な下垂体機能の評価に基づき、適確な診断のもとに適切な補充療法が開始され、患者さんのQOLの改善に大きく寄与しています。多くの疾患が厚労省の難病指定となっております。
3)甲状腺・副甲状腺疾患
バセドウ病、橋本病や甲状腺腫瘍に対して超音波診断や超音波ガイド下穿刺吸引細胞診、核医学検査を含めた種々の内分泌機能検査を行い、これらの検査結果に基づいて迅速に診断し、適切な薬物治療や乳腺・内分泌外科と連携した治療を提供しています。甲状腺髄様癌の患者さんにRET遺伝子検査を提供しております。副甲状腺機能亢進症や低下症の患者さんに対しても、迅速な診断・治療を提供しております。
4)副腎疾患
近年、増加してきている副腎の腫瘍(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫等)に対して種々の内分泌機能検査、画像診断やサンプリング検査などに基づいて迅速に適確な診断をしています。また手術が必要と判断された患者さんには外科との連携により早期に手術をしています。また内分泌腫瘍性疾患においてその成因に遺伝的な背景が予測される患者さんでは、患者さんの同意のもとに遺伝子診断がなされ、遺伝子診療部と連携して遺伝子相談にも応じています。
5)膵内分泌腫瘍疾患
画像診断技術の進歩に伴い、膵臓の内分泌腫瘍性病変の検出率が年々高まっています。インスリノーマやガストリノーマ、グルカゴノーマといった機能性膵内分泌腫瘍以外にもホルモン過剰分泌のない非機能性膵内分泌腫瘍が多く認められ、手術適応を判断する上でも迅速な診断が求められます。当科では、内分泌学的検査、画像検査に加え核医学科との連携による腹部血管造影やサンプリング検査、また消化器・肝臓内科との連携により超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診を行い適確な診断を行います。必要に応じて、遺伝子診療部と連携して遺伝子診断も行い適切な治療法の選択を行います。
(2019年1月時点で該当無し)
●内分泌疾患:日本での原発性アルドステロン症のKCNJ5遺伝子診断の報告を最初に行い、遺伝子の異常よる原発性アルドステロン症の特徴を明らかとしました。また、甲状腺クリーゼの診断基準の策定に参加し、全国調査を行いました。また厚生労働省の「多発性内分泌腫瘍症1型および2型の診療実態調査と診断治療指針の作成」研究班に参加し、近年「多発性内分泌腫瘍症診療ガイドブック」の上梓、出版に携わりました。
●糖尿病検査:持続血糖モニタリングシステム
患者さんにとって自分の血糖の変動を知る事は非常に重要です。CGM(持続血糖モニタリング)システムは、皮下の細胞間質液中の糖濃度を連続的に測定するシステムです。下記写真のような機器を装着し、普段どおりの生活をしていただくだけです。防水になっていますので、入浴等も可能です。さらに血糖測定による校正も必要ありません。手指からの採血もなく、ただ装着するだけでご自身の血糖の推移がわかります。当院外来で行っていますので、主治医とご相談の上、是非ご活用ください。
●糖尿病治療 :
持続皮下インスリン注入療法(インスリンポンプ療法)、リアルタイムCGMを連動させたインスリンポンプ療法(SAP療法)などの医療機器を積極的に導入しています。インスリンポンプというと体の中にとりつけるものなのではないか?難しいものではないか?と考えがちですが、実際には現在、かなり小型化が進み使用しやすい機器となっており、1型糖尿病患者さんを中心に1日何回もインスリンを打っている方や、重症低血糖が頻回となる方、コントロールが困難な方が主に選択されています。下の写真のような機器を体に取り付け、持続的にインスリンを注入する事で、より微細な血糖コントロールが可能となります。また、カテーテル(皮下に留置しておく管)は3日に1度交換となり、頻回注射の煩わしさから解放されます。さらに生活に合わせたインスリン治療が行えるようになり、生活の自由度が上がります。また、SAP療法では予測低血糖自動注入停止機能も利用可能であり、低血糖を予測してインスリン注入を止めることにより低血糖自体を予防することも可能となってきています。
お仕事をされている方や入院が困難な方の際には外来導入も可能です。また、これらの機器を使用していただくために必要なカーボカウントの習得や安心、安全な治療を受けていただくために 専門チームで取り組んでいます。定期的に1型糖尿病患者の会を中心にインスリンポンプの勉強会をすることで、患者さんとも力を合わせてより良い治療を私たちも模索しています。2017年4月から「インスリンポンプ外来」(毎週金曜日の午後)を開設しています。インスリンポンプの導入以来やインスリンポンプ療法に関する疑問などありましたらお気軽にご相談ください。
●RET遺伝子診断 :
多発性内分泌腫瘍症2型および家族性甲状腺髄様癌の原因遺伝子であるRET遺伝子について、当科にて遺伝子検査が可能です。米国臨床腫瘍学会ではRET遺伝学的検査は標準的な医療として位置づけられ、積極的に推奨されており、またわが国の「甲状腺腫瘍診療ガイドライン(2010年版)」においても、すべての髄様癌患者に対して、RET遺伝学的検査は強く推奨されています。
RET遺伝学的検査には「発端者診断」と「保因者診断」の2種類があります。「発端者診断」とはご自身が甲状腺髄様癌に罹患している患者さん、もしくは臨床的に多発性内分泌腫瘍症2型が強く疑われる患者さんが対象です。RET遺伝学的検査の結果、変異ありと診断されると病気の確定診断となり、甲状腺髄様癌の手術術式が決定されます。「保因者診断」は、既にRET遺伝子に異常が見つかっている血縁者がいる方を対象に施行され、自分が血縁者と同じ病気の原因となる遺伝子異常を有しているかどうかが解ります。遺伝子異常が見つかった場合には、発症までの慎重な経過観察や予防的甲状腺摘出術が必要となります。遺伝子検査の前に、遺伝子診療部を受診し遺伝カウンセリングを受けて頂く必要がありますので、027-220-8122(小澤)にお電話いただき、遺伝子診療部受診の予約を取ってください。
リンク もっと詳しい情報…準公式サイト |
内分泌糖尿病内科が管理するページへ http://naibunpi.showa.gunma-u.ac.jp (内分泌代謝内科学のページ) |
(準公式サイトは、病院の管理からはずれ、各講座の管理に移ります ) |