群馬大学医学部附属病院

〒371-8511 群馬県前橋市昭和町三丁目39番15号
Tel 027-220-7111(代表)
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核医学科

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TEL 外来 外来診療棟2階 027-220-8407
◎受診される方へ

 核医学科では、全身の画像診断(放射線診断)とIVR治療、アイソトープ治療(核医学治療)を担当しています。業務の多くは放射線部で実施されており、患者さんとお会いするのは検査の際だけですが、IVR治療とアイソトープ治療の際には当科外来を受診いただき、当科病棟あるいは臨床各科に入院していただくことがあります。

◎主な診療疾患
全身の画像診断 CT、MRI、超音波、血管造影、核医学、その他
画像を利用した生検と治療(IVR治療) CTや超音波を利用した生検(骨、肺など)
治療(肝腫瘤のラジオ波焼灼術、腎腫瘤の凍結療法)
血管造影などの画像を
利用した各種疾患の治療(IVR治療)
肝臓がんや内臓動脈瘤など
アイソトープ治療(核医学治療) バセドウ病 甲状腺がん
◎診療スタッフ
教授(診療科長)
Professor(Director)
対馬 義人 (医学博士) Yoshito TSUSHIMA
准教授
Associate Professor
樋口 徹也 (医学博士) Tetsuya HIGUCHI
中島 崇仁 (医学博士) Takahito NAKAJIMA
准教授(寄附講座)
Associate Professor
宮﨑 将也 (医学博士) Masaya MIYAZAKI
講 師
Associate Professor
高橋 綾子 (医学博士) Ayako TAKETOMI-TAKAHASHI
助 教
Assistant Professor
平澤 裕美 (医学博士) Hiromi HIRASAWA
助 教(放射線科)
Assistant Professor
渋谷  圭 (医学博士) Kei SHIBUYA
助 教
Assistant Professor
徳江 浩之 (医学博士) Hiroyuki TOKUE
朝永 博康 (医学博士) Hiroyasu TOMONAGA
小平 明果 (医学博士) Sayaka KODAIRA
*定員内職員のみ掲載しています。
◎専門医、認定医、指導医
対馬 義人 教授 放射線診断専門医、超音波専門医、超音波指導医、PET核医学認定医、肺がんCT検診認定医
樋口 徹也 准教授 放射線診断専門医、核医学専門医、PET核医学認定医
中島 崇仁 准教授 放射線診断専門医、核医学専門医、PET核医学認定医、
検診マンモグラフィ読影認定医師
宮﨑 将也 准教授
(寄附講座)
放射線診断専門医、IVR専門医、日本がん治療認定医
高橋 綾子 講師 放射線診断専門医、検診マンモグラフィ読影認定医師
平澤 裕美 助教 放射線診断専門医、検診マンモグラフィ読影認定医師
渋谷  圭 助教
(放射線科)
放射線診断専門医、IVR専門医、日本がん治療認定医、脈管専門医
徳江 浩之 助教 放射線診断専門医、IVR専門医、検診マンモグラフィ読影認定医師、
日本がん治療認定医
朝永 博康 助教 放射線科専門医、核医学専門
小平 明果 助教 放射線科専門医、核医学専門
粟田 さち子 医員 放射線診断専門医、核医学専門医、PET核医学認定医
勝又 奈津美 医員 放射線診断専門医、検診マンモグラフィ読影認定医師
堀底 枝里 医員
(医師ワークライフ
支援プログラム)
放射線診断専門医、IVR専門医
神沼 智江 医員
(医師ワークライフ
支援プログラム)
放射線診断専門医、検診マンモグラフィ読影認定医師
徳江  梓 医員
(医師ワークライフ
支援プログラム)
放射線診断専門医、核医学専門医、PET核医学認定医、日本がん治療認定医
松田 吉裕 医員
(大学院生)
放射線診断専門医
熊坂 創真 医員
(大学院生)
放射線診断専門医、検診マンモグラフィ読影認定医師
高橋 亮介 医員
富田 優衣 医員
若林  祐 医員
高瀬  彩 医員
小松 嵩和 医員
(シニア
レジデント)
小松 由希 医員
(シニア
レジデント)
高木 雄大 医員
(シニア
レジデント)
吉原 晃生 医員
(シニア
レジデント)
◎代表的疾患の年間患者数

【IVR治療】

2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
肝腫瘍血管塞栓術・塞栓化学療法
(肝細胞癌,転移性肝癌)
152 143 100 100 89
緊急血管塞栓・止血術 31 44 39 45 60
婦人科系 8 8 19 22 25
外傷 6 19 6 9 10
その他 17 17 14 14 25
肝動注リザーバー埋め込み術
(肝細胞癌,転移性肝癌)
8 12 5 8 3
子宮筋腫・子宮動脈塞栓術
(UAE)
1 0 0 5 3
経皮的門脈塞栓術 3 2 7 13 8
大動脈ステントグラフト挿入術 35 30 14 7 19
放射線治療マーカー留置 33 30 17 23 38
頭頸部動注療法
(上顎洞癌,舌癌など)
47 56 26 31 4
膿瘍ドレナージ術 62 58 41 63 27
胆道ドレナージ術 44 50 57 53 36
経皮的ラジオ波凝固療法
(CTガイド)
5 4 6 2 0
肝臓 4 4 6 1 0
肺 (休止中:2019年2月時点) 0 0 0 0 –
骨 (自費診療) 1 0 0 1 0
経皮的凍結療法 43 33 24 16 11
腎臓 14 19 19 15 10
肝臓 (自費診療) 15 9 2 0 0
肺 (休止中:2019年2月時点) 5 1 0 0 –
骨 (休止中:2019年2月時点) 9 4 3 1 1
中心静脈カテーテル挿入術 171 150 195 210 338
中心静脈ポート埋め込み術 107 93 94 99 153
経皮的生検 129 116 135 125 120

 

*上記IVR治療(抜粋)の解説

肝腫瘍血管塞栓術・塞栓化学療法:

肝細胞癌や転移性肝癌に対してカテーテルを用いて抗がん剤や塞栓物質(ビーズ製剤、ゼラチンスポンジなど)を直接注入する方法。

緊急血管塞栓・止血術:

交通外傷、産科出血、術後出血など緊急的に出血を止める必要がある患者に対して、カテーテルを用いて塞栓物質(金属コイル、ゼラチンスポンジなど)を留置・注入することで止血する方法。

肝動注リザーバー埋め込み術:

肝細胞癌や転移性肝癌に対して埋込み式ポート・カテーテル(リザーバーシステム)を体内に留置し、持続的に抗がん剤を注入できるようにする方法。

子宮筋腫・子宮動脈塞栓術 (UAE):

症状のある子宮筋腫に対して子宮動脈を塞栓物質で塞栓することによって子宮筋腫を縮小させ症状を緩和する方法。近年新しい塞栓物質が保険認可となったため治療数が増加しています。別サイトの当科ホームページ(http://rad-medical.net/)に詳細な説明があります。

経皮的ラジオ波凝固療法:

肝・肺悪性腫瘍、類骨骨腫などの骨腫瘍に対して専用の針を穿刺してラジオ波にて熱を加えて細胞を壊死させる方法。肝腫瘍のみが保険適応、類骨骨腫は自費診療で行っています。肺腫瘍へは現在行っていません。

経皮的凍結療法:

腎・肝・肺悪性腫瘍、疼痛のある骨軟部腫瘍 (類骨骨腫・転移性骨腫瘍)に対して専用の針を刺して-20℃から-40℃の氷塊を作成し細胞を壊死させる方法。腎腫瘍のみが保険適応(別サイトの当科ホームページに解説あり)、肝腫瘍は自費診療、骨軟部腫瘍は臨床試験にて行っています。

 

【アイソトープ治療】

2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
バセドウ病 59 36 34 37 33
甲状腺がん 35 20 64 61 54
◎専門外来の紹介

■画像診断
 CT、MRI検査を始め、超音波検査、核医学検査(シンチグラフィー、PET検査)などの画像診断(放射線診断)を行っています。当科の外来では専門的あるいは特殊な画像診断のご相談を受けつけています。

■インターベンショナルラジオロジー(IVR治療;画像誘導下治療)
 インターベンショナルラジオロジー (IVR)とは、カテーテルや特殊な針を用いてCTや超音波などの画像を見ながら行う治療や検査のことです。外科手術のように胸やおなかを直接切ることなく体の中にある臓器や血管の治療を行うことができます。治療後の回復も外科手術と比べて早く、体に優しい治療とされています。主にカテーテルを用いた血管造影検査を行う治療とCTや超音波を見ながら病巣に針をさして行う治療を行っています。
 カテーテルの治療は肝臓、子宮の血管内に薬剤や塞栓物質を注入する動注塞栓術、内蔵動脈瘤の塞栓術などがあります。病巣に針をさす治療には、針にラジオ波を流して腫瘍を焼いて治療するラジオ波凝固治療(肝臓)、腫瘍を凍らせて治療する凍結治療(腎臓)があります。また、病巣から組織を採取する生検(肺・骨など)も行っています。

■アイソトープ治療
 放射性ヨウ素内用療法では、放射性ヨウ素のひとつであるI(ヨウ素)-131というアイソトープの入ったカプセルを飲んで、甲状腺の病気を治療します。これは体内に吸収された放射性ヨウ素の60%以上が甲状腺細胞に取り込まれるという性質を利用した治療法です。甲状腺に取り込まれた放射性ヨウ素は放射線を出し、甲状腺細胞を徐々に破壊していきます。この治療により、バセドウ病では甲状腺ホルモンをつくる細胞が減少し、過剰な甲状腺の働きが抑えられます。また、甲状腺がんではがん細胞や転移したがんを破壊します。

◎治療成績・予後

■腎腫瘤・腎がんに対する経皮的凍結療法
 この治療によって、治療5年後に再発なく生存している確率は90%程度と報告されています(Atwellら、Am J Roentgenol. 2013)。当科でこれまでに治療された30人の患者さんのうち4人に治療後の再発がありましたが、再度凍結療法を行うことで全例で病変は消失しました(2015年6月現在)。処置が必要であった合併症には、血尿による水腎症 (2人)、腸管閉塞 (1人)がありますが、いずれも軽快退院しています。この治療に伴う死亡例はありません。

 

<無再発生存率曲線>

■類骨骨腫に対する経皮的ラジオ波凝固療法
 当科では2002年より当院整形外科と連携して、良性骨腫瘍である類骨骨腫に対して経皮的ラジオ波凝固療法を行っています。これまでに37人の患者さんにRFA治療を実施し、35人の患者さんで治療が有効(95%)でした。1名の患者さんで疼痛改善までに2回の治療を要しましたが、その他の患者さんは1回の治療で疼痛が改善しました。2人の患者さんに軽微な合併症(穿刺部の小さな皮膚壊死、一過性尖足拘縮)を生じましたが経過観察で改善しています。この治療に伴う死亡例はありません。

 

<治療後の疼痛の推移>   (VAS: 10:最も痛い、0:全く痛くない)

◎先進医療

(2019年1月時点で該当無し)

◎トピックス

■凍結療法

○腎腫瘍・腎がんに対する経皮的凍結療法(保険診療)
 凍結療法は、画像誘導下に治療針を腎腫瘤へ穿刺し、針先端に-20℃~-40℃のアイスボールを作成することによって組織を凝固壊死させる新たな治療法です。海外では様々な臓器に対して凍結療法が施行されていますが、国内では2010年に「小径腎がん」に対しての凍結療法が承認されました。当院では2013年に凍結治療器が導入され「腎腫瘤・腎がんに対する経皮的凍結療法」を保険診療にて行っています。毎週木曜日午前 (休診の場合あり)に専門外来を開設しています。受診を希望される方は泌尿器科専門医からの紹介状をご用意のうえ、受診予約が必要です。

○肝腫瘍に対する経皮的凍結療法(臨床試験・自由診療)
 肝悪性腫瘍に対する治療には、外科的手術、ラジオ波凝固療法、経カテーテル的塞栓化学療法などがありますが、当科では2013年より院内倫理委員会にて承認された臨床試験として「肝腫瘍に対する経皮的凍結療法」を実施し、2015年からは院内倫理委員会にて承認された自由診療として凍結療法を実施しています。凍結療法はラジオ波凝固療法と比べて治療時の疼痛が少ないため、治療時に疼痛を感じやすい肝臓表面の腫瘍に対して患者さんの負担を減らして治療を実施することが可能な治療法です。治療対象疾患は、肝細胞癌や転移性肝腫瘍などの肝悪性腫瘍です。毎週木曜日午前 (休診の場合あり)に専門外来を開設していますので、受診を希望される方は肝臓専門医からの紹介状をご用意のうえ、受診予約が必要です。

■造影超音波

 昨今、通常のBモード超音波検査に加え、造影剤を用いた超音波検査が普及し始めています。超音波造影剤であるソナゾイドの主成分は直径2-3μmのマイクロバブルです。ソナゾイドは血流にのって体内を循環したのち肝臓や脾臓などに取り込まれます。この血行動態はCTやMRIの造影剤とは異なる動きをするため、病変の血流を違った角度から評価することができます。また超音波は空間分解能・時間分解能ともに他の画像検査よりもすぐれており、造影超音波は診断に有用な検査となることが期待されています。

 またソナゾイドの利点として副作用が少ないことと、注射した造影剤が腎臓から出ていくのではなく、吐く息から出ていくということがあります。そのため、他の造影剤にアレルギーがある患者さんや腎機の機能が低下している患者さんに対しても安全に検査を行うことができます。

■アイソトープ治療(核医学治療・RI内用療法)

○バセドウ病の放射性ヨウ素内用療法
 バセドウ病の治療には抗甲状腺薬(くすり)、甲状腺亜全摘術(手術)、核医学内照射療法(アイソトープ治療)の3つがあります。当科ではアイソトープ治療(放射線ヨウ素内用療法)を実施しています。
 放射性ヨウ素内用療法は、放射線を放出する放射性ヨウ素を甲状腺に取り込ませることで甲状腺組織を破壊する治療法です。治療を行うためには、放射性ヨウ素が入ったカプセルが内服できることが必要で、治療を効率よく行うために内服前後の最低1週間はヨウ素を極端に制限した食事と抗甲状腺薬の休薬が必要です。
 治療後はバセドウ病が完治するかわりに甲状腺ホルモン剤の内服が必要になります。
 この治療は放射性ヨウ素のカプセルを1回のむだけのとても簡単な治療法です。1回の治療で治りきらない場合は、数か月後に再治療します。患者さんの状態によっては入院することが必要なこともありますが、多くは外来で治療可能です。

○甲状腺癌の放射性ヨウ素内用療法
 甲状腺はヨウ素を取り込む性質があります。放射性ヨウ素内用療法はこの性質を利用して、放射性ヨウ素が入ったカプセルを服用して甲状腺に取り込ませ、手術で取り除けなかった微量の甲状腺組織や、癌の再発・転移病巣を放射線で破壊する方法です。ただし放射性ヨウ素は正常甲状腺組織にも取り込まれるため、治療前には甲状腺癌も含めた正常甲状腺組織をすべて手術で摘出する(全摘)必要があります。そうすることでより多くの放射性ヨウ素が甲状腺癌に取り込まれ、高い治療効果が期待できます。この治療でよく見られる副作用は、吐き気、味覚の変化、唾液の減少です。ただしこれらの副作用は一過性のもので、多くの場合は自然に回復していきます。

関連リンク

群馬大学大学院医学系研究科 放射線診断核医学講座・
群馬大学医学部附属病院 画像診療部のホームページ →   http://rad-medical.net/

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