概要

集中治療部は、大侵襲手術を受けられた方や、重篤な疾患で生命の危機に陥られた方を収容し、各診療科との協力の下に集中的な治療を行う部門です。致死的急性疾患の診断治療や多臓器不全などの集中管理、手術後の集中治療が行われます。
ベッド数は開放ベッド9床/個室ベッド8床の計17床で、24時間体制で医師、看護師が交代で治療と看護にあたっています。集中治療部に入室された方が一刻も早く危機を脱し、一般病棟へ移れるようスタッフ一同、全力で頑張っています。

業務内容

一般的にICUに入室される患者さんは内科系外科系を問わず重篤な疾患を有する次のような患者さんです。

• 大手術後：心臓大血管手術、食道や肝臓手術、心臓病や呼吸器の病気などを合併された術前状態の悪い患者さんの術後
• 急性呼吸不全、慢性呼吸不全の急性増悪
• 意識障害、痙攣重積
• 急性心不全、重篤な不整脈
• 心肺蘇生後
• 重症代謝異常
• 急性腎不全
• 重症肝不全
• 重症薬物中毒
• 敗血症
• 重篤外傷、重症熱傷、破傷風
• 重症凝固線溶異常
• 臓器移植後
• 急な補正を要する電解質異常

人工呼吸療法、体外循環の設備、血液浄化装置などの高度な医療設備を備えています。集中治療部担当医は各診療科の主治医、リハビリテーション専門医、担当看護師、薬剤師、理学療法士、臨床工学技士、管理栄養士らと毎朝のカンファレンスを始めとして頻繁に治療方針を確認しあい、最良の医療を提供できるよう努めています。
当施設は日本集中治療医学会専門医研修施設、日本呼吸療法医学会専門医研修施設です。

特色

集中治療部は、11名の専従医が配属され、数名の麻酔科医師や各科ローテーション医師を加えたチームが中心となって24時間体制の診療を行っています。集中治療専門医9名、麻酔科指導医7名、麻酔科専門医11名です。 年間患者数は1300症例以上で、大侵襲術後症例が約60%、院内・院外からの緊急入室が40%程度です。

他メンバー