超音波診療センター

超音波検査（エコー検査）は、人間の耳に聞こえない高い周波数の音（超音波）を使用し、臓器・組織からの反射を捉えて画像化する検査です。放射線を使用していないので被ばくの心配がなく、繰り返し検査が行えます。全く侵襲性がなく、患者さんの負担が非常に少ない検査です。

センターでは最新の超音波検査装置を始め、最先端の技術や検査法をいち早く導入し、医学の進歩を速やかに患者さんに還元できる体制を整えております。

循環器・血管領域	経胸壁心エコー、経食道心エコー、運動負荷心エコー、薬物負荷心エコー、血管エコー（頸動脈・四肢動脈・四肢静脈・腎動脈）、エコーガイド下生検など
腹部・体表領域	腹部エコー（上腹部・骨盤領域・造影超音波対応）、乳腺エコー（造影超音波対応）、甲状腺エコー、体表領域エコー、エコーガイド下生検など

検査件数(年度)	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
頸部エコー	1,129	1,250	1,211	1,342	1,335	1,077	1,169	1,176
甲状腺エコー生検	68	45	16	24	21	11	11	11
乳腺エコー・乳腺エコー(造影)	486	615	642	637	536	425	295	281
上腹部エコー	2,252	2,345	2,334	2,430	2,348	1,843	1,780	1,841
上腹部エコー(造影)	319	266	283	293	255	161	144	154
心エコー	5,087	4,938	5,460	5,808	5,598	5,084	5,124	5,069
経食道心エコー	139	128	159	199	178	163	151	124
負荷心エコー	27	21	34	19	82	154	255	285
頸動脈エコー	347	331	407	378	330	280	307	323
四肢動静脈エコー	707	900	967	1,176	934	775	820	895
関節エコー	65	75	88	76	78	11	0	0
腎動脈エコー	8	21	27	36	35	28	29	35

腹部・体表領域

心臓・血管領域

循環器領域では、一般的な検査のほか、息切れ外来の軸となる運動負荷心エコー（エアロバイクを漕ぎながらエコー検査を行う）も実施しています。また、抗がん剤による心筋障害の早期検出で注目されているstrain解析も行っています。

腹部領域では、一般的な検査のほか、肝臓や乳腺の腫瘍を対象とした造影超音波検査も実施しています。また、非侵襲的に肝臓の線維化が分かるSWE（Shear Wave Elastography）や、肝脂肪の評価ができるATI（Attenuation Imaging）も行っています。

様々な職種の医療従事者に対する超音波検査の教育にも力を入れています。定期的な勉強会・講義を通し、超音波専門医・専門技師の育成、学会への積極的な参加を行っております。　研修医や大学院生が超音波検査を集中して学べるよう、実地研修も受け入れています。

2022年9月、日本超音波検査学会精度認定審査について、4領域（腹部領域・心臓領域・血管領域・体表領域）全てについてＡ評価の判定を頂き、超音波精度認定施設を取得しました。

氏名	役職	職種	保有資格等
対馬　義人 TUSHIMA Yoshito	超音波診療センター長放射線部部長放射線診断核医学科教授	医師	日本医学放射線学会放射線診断専門医、日本超音波医学会認定超音波専門医・指導医
平澤　裕美 HIRASAWA Hiromi	副超音波診療センター長放射線部副部長（講師）	医師	日本医学放射線学会放射線診断専門医
岡田　顕也 OKADA Kenya	副超音波診療センター長検査部副臨床検査技師長	臨床検査技師	日本超音波医学会認定超音波検査士（消化器領域・循環器領域・体表領域）、認定心電検査技師

そのほか多くの医師・臨床検査技師・診療放射線技師が検査に携わっています。

日本超音波医学会　指導医	1名
日本超音波医学会　専門医	6名
日本心エコー図学会　心エコー図専門医	1名
日本心エコー図学会　SHD心エコー図認証医	1名
日本心臓血管麻酔学会日本周術期経食道心エコー認定委員会（JB-POT）	3名
日本超音波医学会　認定超音波検査士	6名