循環器内科
診療案内
診療内容・診療方針
超高齢社会やライフスタイルの欧米化などにより、高血圧、糖尿病、脂質代謝異常(高脂血症)、慢性腎臓病(CKD)などの生活習慣病が明らかに増加しております。それによって心筋梗塞、狭心症、脳卒中など血管の働きが悪くなることによっておこる病気が増加しています。また、人口の超高齢化が急激な進行に伴い、脳梗塞の原因となる不整脈である「心房細動」の増加、心臓のポンプ機能が低下してむくみや息切れを起こす「心不全」も増加しています。循環器内科では、血管内治療、不整脈、心不全などの専門領域のスタッフが緊密に連携をとり、科学的な根拠のある診療・医療(Evidence Based Medicine : EBM)に基づいて治療を行っております。北関東の中核病院として高度かつ優しい医療を行う診療科です。
当院は、2024年度より脳卒中・心臓病等総合支援センターに採択され、循環器疾患の地域支援に対して、更に充実をしていきます。
主な対象疾患
狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈、心臓弁膜症、高血圧、肥大型心筋症、拡張型心筋症、閉塞性動脈硬化症、肺高血圧症、肺血栓塞栓症、深部静脈血栓症、ペースメーカー管理、植え込み型除細動器 (ICD) 管理、肺高血圧症、先天性心疾患、心筋炎、心膜炎、大動脈疾患
得意とする分野
- 循環器内科は狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全、心筋症、弁膜症、高血圧症、肺高血圧症、動脈疾患、静脈血栓症など、循環器(心臓・血管)疾患の診療を専門としています。
- 入院診療では、心臓カテーテルを使った高度な検査や介入治療(カテーテルインターベンション、カテーテルアブレーション、経カテーテル左心耳閉鎖術、経皮的僧帽弁接合不全修復術)、植え込み型医療機器などを、理学療法(心臓リハビリテーション)や薬物療法と組み合わせて行い、病状と生命予後の改善を目指します。
- 難病である肺高血圧症に対する治療経験が豊富です。
- 労作時息切れの診断に、運動負荷心エコー、運動負荷右心カテーテルを先進的に行っています。運動負荷心エコーは多くの件数、運動負荷右心カテーテル検査については全国でも当院含めて十数施設でしか実施できません。
主な疾患の診療実績
代表的疾患の年間入院患者数 (2022年度)
疾患 | 患者数 |
---|---|
虚血性心疾患・血管疾患 | 336 |
不整脈 | 235 |
心不全 | 151 |
肺高血圧症 | 30 |
弁膜症 | 9 |
心筋症 | 15 |
心筋炎 | 1 |
その他 | 69 |
特殊医療(先進医療を含む)
- 左心耳閉鎖術
- 経皮的僧帽弁接合不全修復術
- Marshall静脈アブレーション
主な検査や医療設備
診療科で依頼する検査
心電図、ホルター心電図、心エコー、冠動脈CT、心臓MRI、心臓核医学検査、運動負荷心電図、心肺運動負荷検査、運動負荷心エコー
特徴的な医療設備
血管造影、電気生理学的検査、冠動脈インターベンション、カテーテルアブレーション、ペースメーカー植え込み、心臓再同期治療(両室ペーシング)、植え込み型除細動器、大動脈内バルーンパンピング、経皮的心肺補助装置 (ECMO)、補助循環用心内留置型ポンプカテーテル (IMPELLA)
専門外来・特殊外来
【不整脈専門外来】最近の不整脈診療は、めざましい進歩を遂げています。薬物による不整脈をなんとか押さえ込む治療に加えて、不整脈を根治する、また突然死を防ぐといったことが日常診療のなかで可能となり、患者さんの生活の質を改善し、生命予後の改善が得られるようになってきています。私たちは、あらゆる不整脈に対しエビデンスに基づいた適切で最新の医療を提供しています。専門外来(不整脈外来)は月・金曜日の午前、ペースメーカ外来は月曜日の午後です。
【成人先天性心疾患外来】先天性心疾患の手術治療の進歩により、複雑な心奇形をもった患者さんも通常の方と同程度の寿命が得られるようになってきました。当科では小児循環器科からの患者さんの引き継ぎを積極的に受け入れます。水曜日の午後、完全予約制の専門外来を行っています。心疾患合併妊娠の周産期の管理も行います。
【息切れ外来】労作時息切れで困っている患者さんを、かかりつけ医より積極的に紹介いただいています。労作時息切れの場合、異常が労作時にしか表れないことが多いため、運動負荷心エコーによってまさに息切れがあるときの心臓を観察することで確定診断に迫ります。外来は木曜日の午前です。
【心リハ外来】心不全や心筋梗塞と診断された方は、運動することが心臓の負担になると考えて、生活を制限しがちです。しかし、運動不足による骨格筋の筋力低下は、さらなる生活能力の低下に結びついてしまいます。当科では呼気ガス分析装置を用いた心肺運動負荷検査を行い、心疾患患者さんに適切な運動負荷量を設定し、運動処方をしております。リハビリテーション科と共同で外来での心臓リハビリテーションも行っております。
医師紹介
氏名 | 職名 | 専門分野・資格 |
---|---|---|
石井 秀樹 ISHII Hideki |
診療科長・教授 | 【専門分野】 虚血性心疾患、冠動脈カテーテルインターベンション、心腎連関 【資格】 |
横山 知行 YOKOYAMA Tomoyuki |
教授 (保健学研究科) |
【専門分野】 循環器内科一般 【資格】 |
大山 善昭 OHYAMA Yoshiaki |
教授 (臨床試験部・ 先端医療開発センター) |
【専門分野】 循環器内科一般、循環器画像診断 【資格】 |
加藤 寿光 KATO Toshimitsu |
准教授 (先端医療開発センター) |
【専門分野】 循環器内科一般、心エコー 【資格】 |
高間 典明 TAKAMA Noriaki |
准教授 | 【専門分野】 循環器内科一般、肺高血圧症、心不全 【資格】 |
齋藤勇一郎 SAITO Yuichiro |
准教授 (システム統合センター) |
【専門分野】 高血圧、循環器内科一般 【資格】 |
中谷 洋介 NAKATANI Yousuke |
特任准教授 (不整脈非薬物治療研究講座) |
【専門分野】 不整脈、心臓電気生理 【資格】 |
小板橋紀通 KOITABASHI Norimichi |
講師 | 【専門分野】 循環器内科一般、成人先天性心疾患、静脈血栓塞栓症 【資格】 |
小保方 優 OBOKATA Masaru |
助教 | 【専門分野】 循環器内科一般、心エコー、心不全 【資格】 |
反町 秀美 SORIMACHI Hidemi |
助教 | 【専門分野】 循環器内科一般、心エコー 【資格】 |
田村峻太郎 TAMURA Syuntaro |
助教 | 【専門分野】 不整脈、循環器内科一般 【資格】 |
吉田くに子 YOSHIDA Kuniko |
助教(病院) (総合診療部) |
【専門分野】 循環器内科一般、心エコー 【資格】 |
村上 文崇 MURAKAMI Fumitaka |
助教(病院) (検査部) |
【専門分野】 循環器内科一般 【資格】 |
長谷川 寛 HASEGAWA Hiroshi |
助教 | 【専門分野】 不整脈、循環器内科一般 【資格】 |
天内 士郎 AMANAI Shiro |
助教(病院) | 【専門分野】 虚血性心疾患、循環器内科一般 【資格】 |
鏡 和樹 KAGAMI Kazuki |
助教(病院・危機対応) | 【専門分野】 循環器内科一般、心エコー、心不全 【資格】 |
小針 尭司 KOBARI Takashi |
医員 | 【専門分野】 不整脈、循環器内科一般 【資格】 |
佐野 幸恵 SANO Yukie |
助教 (不整脈非薬物治療研究講座) |
【専門分野】 循環器内科一般、心臓リハビリテーション 【資格】 |
久野 貴弘 KUNO Takahiro |
医員 | 【専門分野】 循環器内科一般、虚血性心疾患 【資格】 |
湯浅 直紀 YUASA Naoki |
医員 | |
石尾 洵一郎 ISHIO Shun-ichiro |
医員 (シニアレジデント) |
【専門分野】 内科 |
Batgerel Naidankhoo | 医員 (シニアレジデント) |
外来診療予定表
初診受付: 午前8時30分~10時30分まで(紹介状をお持ちください)
再診受付: 午前8時00分~15時00分まで(予約制)
ご不明な点は北内科外来(TEL 027-220-8132 外来診療棟2階)までお問い合わせください。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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初診(急患) 交代制 |
初診 (紹介者・急患) 小板橋 村上 (内科専攻医) 湯浅 |
初診(急患) 交代制 |
初診 (紹介者・急患) 大山 中谷 高間 小保方 田村 反町 吉田 長谷川 天内 小針 久野 湯浅 (内科専攻医) |
初診(急患) 交代制 |
再診 横山 小板橋 村上 加藤寿(午後) 久野 湯浅 |
再診 横山 大山 中谷 小板橋 高間 小保方 田村 反町 吉田 天内 中野 久野 川上 |
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不整脈専門外来 |
高血圧専門外来 齋藤 |
成人先天性心疾患(午後) 小板橋 |
不整脈専門外来 中谷 田村 |
不整脈専門外来 中島 |
高血圧専門外来 |
心リハ外来 | |||
心リハ外来 | ||||
息切れ外来 |
息切れ外来 小保方 反町 |