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患者参加型医療について

群馬大学医学部附属病院 > 患者参加型医療について

患者参加型医療について

患者参加型医療とは

患者参加型医療とは、患者が医療の単なる受け手としてではなく、医療チームの重要な一員として、医療者と協働で医療の質と安全を向上させることを意味します。
患者参加は、以下の様々なレベルで行われます。

  1. 自分自身の医療に主体的に参加する
  2. 病院の運営に参加する
  3. 地域、国レベルの医療政策に参加する

Carman KL. Health Affaires 2013

世界の動向

米国医学院は1999年“To err is human”(邦題:人は誰でも間違える)の問題提起に対して、“Crossing the quality chasm”(邦題:医療の質-谷間を超えて21世紀システムへ)を2001年に出版し、21世紀の医療システムの目指すべき6つの目標の一つとして「患者中心性」を示しています。また、患者価値が多様化する中、患者参加は21世紀の医療における不可欠の要素として多くの先進諸外国で、様々な取り組みが行われています。

国内の動向

医療政策において、「患者本位の医療のあり方」が重要なテーマとなり、2007年には、医療政策への患者参加を支援する目的で「日本患者会情報センター」が設立され、行政レベルでも患者市民の立場を代表する委員が含まれるようになってきています。一般市民、患者団体などからもその重要性が発信されています。また、インフォームド・コンセントや共同意思決定(SDM)が広く知られるようになり、治療の選択に際して患者の考えを尊重する意識は高まっていますが、病院組織レベルでは、先進的取り組みを行っている一部の病院はあるものの、まだ発展途上といえる状況です。

当院の取り組み

大学病院としては、初めて、患者が参加する委員会として、当院で発生した医療事故の遺族2名を迎えて、2018年に患者参加型医療推進委員会を設置しました。四半期毎に委員会を開催して患者参加型医療の取り組みについて議論をしています。2019年には外部委員を3名体制にして患者参加型医療について議論し、様々な取り組みを行っています。

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