DMAT(災害派遣医療チーム)が長野県長野市で活動しました
2019年10月14日(月)~16日(水)の3日間、台風19号で被災した長野県からの派遣要請を受けて、群大病院から医師1名、看護師1名、業務調整員2名(薬剤師1名、事務職員1名)の4名からなるDMAT(災害派遣医療チーム)が出動し、長野県長野市豊野地区を中心に活動しました。
まず、長野・北信医療圏DMAT活動拠点本部(長野赤十字病院内)に参集し、そこから賛育会クリニック(旧豊野病院)へ移動し、院内の清掃活動や支援指揮所の立ち上げ、転院搬送などの支援活動を行いました。
台風接近時、賛育会クリニックには約260名の患者さんが入院していましたが、千曲川の堤防決壊により建物の1階部分が完全に浸水したため、水道・電気・ガスなどのライフラインを完全に喪失してしまい、患者さんを他施設へ搬送することが大きな課題となっていました。
賛育会クリニックの皆さまをはじめ、DMAT、消防などの様々な機関が連携し、16日には搬送が必要な患者さんを全員無事に他施設へ搬送することができました。
群大病院DMATとしても、院内の2階、3階にいる患者さんを1階まで搬送する支援を行ったり、7名(15日に4名、16日に3名)の患者さんを近隣の他施設に救急車で緊急搬送しました。また、薬剤師1名が業務調整員として患者さんの搬送管理の支援を行いました。
今回の支援活動に参加した隊員からは、報道で見たり聞いたりした情報よりも現地は深刻な状況であり、また、停電により信号機が消えていたり、浸水による通行止め及び迂回路の渋滞等により、転院搬送が非常に困難であったとの声や、今回の現地での活動を経験し、さらなるDMATとしての技能向上を目指したいなどの声がありました。
全国の被災者のご冥福と一日も早い復興をお祈りするとともに、群大病院としてDMATやDPAT等の派遣を通じ少しでも支援ができる体制を整えていきたいと思います。
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