本学教育学部卒業生で、詩画作家の星野富弘氏が、2024年４月28日に逝去されました。
御逝去の報に際し、心から哀悼の意を表します。

星野氏は、1970年に不慮の事故により頚髄を損傷、医学部附属病院で9年間にわたり入院・加療されました。その間、口に筆をくわえて詩画の制作を開始され、退院後、私たちに「生きることのすばらしさ」や「生きる勇気」を与えてくれる数々の詩画作品を生み出してくださいました。群馬大学はその功績を讃え、2011年に星野氏に第一回群馬大学特別栄誉賞を授与いたしました。2012年４月からは、寄贈いただいた詩画作品を病院内に展示させていただいております。これらの作品は入院中の患者様やその御家族などに心の慰めや励ましを与え続けています。また昨年2023年の本学創基150周年記念事業に際しても大きく御協力いただきました。
これまで、数多くの患者さんや御家族、お見舞の方々が通院や入院の際に立ち寄り鑑賞できたことで、感動され、心を癒され、時に励まされたことと思います。また、医療を志す学生や教職員にとっても、詩画に日々接することで、医療人としてあるべき姿や生命の尊さを学ばせていただきました。

星野氏の長年にわたる多大な御貢献に感謝し、安らかに憩われますようお祈り申し上げます。