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群馬大学医学部附属病院 > お知らせ一覧 > 患者・一般 > CAR-T細胞療法を開始しました

CAR-T細胞療法を開始しました

平素より当院の診療ならびに運営にご協力いただき、厚く御礼申し上げます。

このたび当院血液内科では、再発または難治性大細胞型B細胞性リンパ腫および再発・難治性多発性骨髄腫に対する「キメラ抗原受容体遺伝子改変T(CAR-T:カーティー)細胞療法」を開始いたしましたのでお知らせします。

●CAR-T細胞療法は、患者さんの血液から採取したT細胞(体に侵入してきた外敵-細菌やウイルス-を撃退する免疫細胞)にキメラ抗原受容体(chimeric antigenreceptor:CAR)をコードするCAR遺伝子を、ウイルスベクターを用いて導入して製造したCAR-T細胞を患者さんに投与する治療法です。
遺伝子導入されたT細胞の細胞膜にCARが発現し、腫瘍細胞に発現している抗原と結合して腫瘍細胞を破壊します。

●血液内科では、これまで再発または難治性のリンパ腫、骨髄腫に対して、救援抗がん薬治療、抗体治療、自家末梢血幹細胞移植併用大量抗がん薬治療や同種造血幹細胞移植(いわゆる骨髄移植)などを行ってきました。

●CAR-T細胞療法は、同種造血幹細胞移植を多数実施していること、基準を満たした集中治療室(ICU)を備えていること、専門医が在籍していることなどの施設要件があるため、これまで群馬県内では実施できず県外の医療機関にご紹介してきましたが、本年2024年7月より当院で実施可能となりました。群馬県内の医療機関として初めての導入病院となります。

本治療をご希望される方は、まずはかかりつけ医へご相談の上、かかりつけ医より直接血液内科担当にご相談いただきたくお願いいたします。

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